私の仕事は診療放射線技師ですがレントゲン技師やエックス線技師とも言われます。
私的にはなんて呼ばれようと全然気にしませんが意味は異なるので、それぞれの言葉の正しい使い方について紹介をしていきます!
目次
正しくは診療放射線技師です
現在、日本の医療機関でレントゲンやCTを撮影している人の正式名称は診療放射線技師です!
診療放射線技師法第18条に基づいて行われる診療放射線技師国家試験に合格して厚生労働省から免許をもらった人だけが診療放射線技師として病院で働くことができます。
診療エックス線技師は過去の名称

エックス線技師と呼ばれることがあるのは昭和26年から昭和59年までは厚生労働省が定めた正式名称として使われていたからです。
エックス線技師と診療放射線技師は扱える放射線の種類に違いがありエックス線技師はエックス線とガンマ線しか扱えませんが、診療放射線技師はベータ線や電子線などその他の放射線も扱うことができ核医学検査や放射線治療業務に従事することができます。
- エックス線及びガンマ線
- アルファ線及びベータ線
- 100万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線
- その他政令で定める電磁波又は粒子線
エックス線技師資格は昭和43年に制定された診療放射線技師資格へと一本化されたので、現在はエックス線技師になろうと思ってもなれません!
大蔵省が財務省になったようなものです(笑)
レントゲン技師は通称です
じゃあレントゲン技師は何というお話ですが、レントゲン技師っていうのは通称です。
東京国際空港のことを羽田空港と言った方が分かりやすく伝わりやすいように、診療放射線技師のこともレントゲン技師って言った方が伝わりやすいですからね(笑)
当サイトの別記事
でも書いた通りレントゲン、放射線、X線などの言葉の使い分けが曖昧なので、呼ばれ方も曖昧になってしまったという悪い例です(T_T)
一般撮影を行う部屋の名称も病院によってX線室、レントゲン室、一般撮影室、放射線室など異なります。
病院内でも呼び方は人それぞれ違います
診療放射線技師って長いし呼びにくいので病院内でもレントゲン技師、エックス線技師、技師、など人それぞれ呼び方は違います。
医師を医者、お医者さん、ドクター、先生。
看護師をナース、看護婦。
理学療法士をリハビリの先生とかPT。
作業療法士をリハビリの先生とかOT。
など色々な呼び方があるのと同じですね。
技師同士で先生って呼び合うという噂
名称ついでに余談ですが放射線技師はお互いを○○先生って呼び合って調子に乗ってる!
と言われがちですが、それは過去の話で現在は普通のサラリーマンみたいに○○さん、○○君です。
他の職種からレントゲンの先生って呼ばれることはあるかなー程度です。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など複数職でリハビリテーション課を形成しているリハビリ職は○○先生と呼び合うことも多いみたいですけどね。
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自己紹介するときは大変です
解説したように診療放射線技師が正式名称ですが私は初対面の人に職業を聞かれたら、病院でレントゲン撮ってますと言ってます。
診療放射線技師ですと言っても理解されないことが多いですし、説明するのも面倒くさいですからね(笑)
レントゲン撮ってますと言って、相手の返事に合わせて対応するほうが楽です。
- 診療放射線技師なんですね
- レントゲン技師ってこと?
- 健康診断でレントゲン撮る人?
- 病院で働いてるんですか、すごいですね
- 弟が放射線技師です
- あ、そうなんですか
レントゲン技師って言われたら診療放射線技師ですと指摘するのが大人として正しい行動なのかもしれませんが、指摘すると小さいことを気にしすぎる神経質な男と思われそうなので、レントゲン技師って言われたら私もレントゲン技師という言葉を使って会話を続けています(笑)
僕は正式名称である『診療放射線技師』ですと言っても理解してもらえる確率が
非常に少ないので『病院でレントゲン撮ってる人』って説明してます。
職業一つでちょっとした会話のネタになるので、今の診療放射線技師という正式名称があまり知られてない現状は嫌いではありませんけどね。