放射線技師や放射線に携わる仕事に就きたいのであれば、持っておきたい資格が第1種放射線取扱主任者です。
他にも第2種、第3種と計3種類ありますが持っていて高く評価をされるのは第1種だけで2、3種を持っていてもあまり意味はありません。
技師を目指している学生さんにとっては在学中に取得しておくことで、就職試験の際に有利に働きますので必ず合格しておきましょう。
当記事では第1種放射線取扱主任者に合格したい人のために、合格できる勉強方法と知る人ぞ知る必勝テキストを紹介します!
目次
第1種放射線取扱主任者試験に合格する方法
必須のテキストは概論と必勝プリント
第1種放射線取扱主任者資格試験で購入するべき参考書は2つだけです!
放射線概論
第1種放射線取扱主任者に関する参考書は様々な種類がありますが、ほとんどの方が使っているのが(株)通商産業研究社が発売している「放射線概論」です。
放射線技師養成学科がある大学、専門学校の図書館にも以前のバージョンから最新盤まで揃っているのではないでしょうか?
放射線取扱主任者のテキスト=放射線概論という位に有名です。
合格した方はほぼ間違いなく放射線概論を持っているはずですし、何はともあれ買ってください。
- 第1種放射線取扱主任者のテキストと言えば概論!
- 長い歴史があり迷ったらこれを買っておけば間違いはない
- 分厚くて文字が多くて図が少ないので、取っ付きにくい部分もある
- 近年の見やすい教科書に慣れてる人には辛いかも
概論は900ページ程度とボリュームたっぷりですし、見ただけで嫌になるかも。。。という方はイエローノート、ブルーノートでお馴染みのメジカルビュー社から発売されている、「第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート」が良いかもしれません。
- 400ページ程度なので見ただけでやる気を失ったり開くのが嫌になることはない!?
- 図解が豊富で色も使われている(概論は白黒)ので見やすい
僕が受けたときには概論しか無かったのでマスターノートを実際に使ったことはありませんが、合格に必要なことは十分に網羅されているのではないでしょうか?
足りない部分があったとしても物理・化学・計測などの教科書が揃ってれば、こちらで調べれば良いだけですからね。
今から僕がテキストを買うのであればマスターノートを選ぶかもしれません!概論は内容的には素晴らしいと思いますが、、、
必勝プリントを手に入れよう
参考書は放射線概論もしくはマスターノートで決まりですが他に必要なのは問題集です!
こちらも色々な会社から書籍として発売されていますが、個人的にオススメなのが放射線概論を発売している(株)通商産業研究社のホームページから買うことができる知る人ぞ知る「必勝プリント」です。
- 科目別に過去問が揃えられており勉強しやすい
- 細かなチェックリストも用意されている
- 本では無くホッチキスで閉じられているのでコピーしたり持ち運んだりし易い
ただ欠点としては概論と同じくボリュームが半端ないです!
B4というA4より一回り大きい用紙が約500枚届くので、パッと見た時にやる気をなくします(T_T)届いたときにこんなに量が多いのかよと思ったことは忘れもしません。
ホームページ内の紹介でも
これをみれば、過去問のどこが変わったか一目瞭然!
本気でヤル気がある人には、心強い味方です。
迷ったら注文しないでください!かなりの分量です。
何が何でも、合格したい。
そのための勉強なら、時間を惜しまない。
そんな心構えの人だけ、ご検討下さい。
という注意書きがされているレベルですが、プリントを最初から最後までしっかりと終えれば合格は間違いなしです!
昔懐かしいホームページビルダーで作ったような古風なサイトですけど、ここからしか買うことはできませんので本気の方は怪しまずに注文してください。
必勝プリントをひたすら解いていこう
必勝プリントが届いたら後は問題を解いて分からない所を調べての繰り返しです!
全てを一気にやろうと思うと心が負けてしまう量なので、めげない様に1つ一つの科目を順番に攻略していってください。
プリントさえ完璧にできれば合格は間違いないですし、高い講習会にお金を払う必要もないはずです。
太っ腹な病院や企業で講習費用を出してくれるなら、遠慮せずに参加するのがベストですけどね。。

合格するコツはあきらめないことです(T_T)
早めに合格して履歴書に書けるようにしよう
この項目に関しては技師学生の方に向けてですが、主任者試験は最終学年の1つ前の年に挑戦(専門だと2年生のとき、大学だと3回生のとき)することをお勧めします。
放射線物理、化学、生物、計測、管理、法令、アイソトープなど技師試験と内容が被ってますし、早くからやることで講義の予習、復讐や定期テストの勉強にもなりますので一石二鳥です!
試験日程は毎年8月の下旬ということで最終学年だと病院実習の期間と重なることも考えられますし、実習レポートと試験勉強を並行して進める必要があり大変ですしね。
かといって放射線についての知識がほとんど無い1年のときに受験しようとすると問題の意味すら分からない。。。という状況になるので辞めておくのが無難と言えるでしょう。
必勝プリントは毎年リニューアルされますし合格できるぞ!という確信を持てる年に購入して是非挑戦してください!
- 1年生のときに挑戦すると挫折する可能性大
- 最終学年のときだと就活や実習など忙しくて勉強に集中できない可能性大
- 余裕がある2年、3年のときに取り組みましょう
2年、3年で合格しておけば就活のときに「第1種放射線取扱主任者合格」と履歴書に記載できるという最大のメリットも得られますしね!
最終学年のときに取ったとしても合格発表は例年10月下旬であり、すでに就活戦線としては終盤の時期であることを知っておいて下さい(T_T)
放射線技師の国試より合格率が低い主任者試験
放射線技師の国試と第1種主任者のどっちが難しいかという、どうでも良い比較ですが合格率で言うと以下のようになります。
- 放射線技師:70~80%程度
- 第1種試験:20~30%程度
ただ技師の方は各校の卒業判定に合格しなければ受けることができませんし、最終的な目標となる資格ですので誰しもが必死になって勉強した結果の数値です。
第1種に関してはとりあえず受験してみよかっかなっていう軽い気持ちの人が多いのも事実ですし、別に合格できなかったからといって困る人も少ないという違いがあるので一概に難易度を比べることはできません。
放射線という分野に関して言えば主任者のほうが難しいですけど、技師のほうは放射線以外の分野も幅広く出題されますしね!
数少ない目に見えるアピールポイントになる
新卒放射線技師が就活するときには履歴書に書くことができるということで、目に見えて人より優れていることをアピールできるポイントとなるので是非合格を目指して下さい。
技師を目指す学生が在学中に取るべき資格って主任者ぐらいですしね。
他にITパスポートとか基本情報とかも評価してくれる病院、医療機関もあるみたいですが最優先は主任者で間違いないと思います!
まとめ
放射線取扱主任者は放射線概論と必勝テキストを完璧にこなせば合格することができます。
ただ必勝プリントを購入する前の注意書きで
プリントは何せ分量が多いです。
覚悟の上、ご注文下さい。
悩むならやめたほうがいいです。
本気で勉強できる方だけ、ご注文下さい。
と脅しがあるように物凄い量があります。
必勝プリントを目にするとやる気を無くすリスクがありますが、必勝プリントをやらないで合格するのは難しいとも思います。
注意書き通り絶対に合格するぞ!という覚悟を決めて放射線取扱主任者の勉強を始めることをおすすめします。