レントゲンの撮影条件一覧表|管電圧・管電流・時間まとめ

レントゲンの撮影条件一覧表

自分の備忘録としてレントゲンの撮影条件を表にまとめました。

管電圧・管電流・撮影時間・mAs値・距離・体厚・グリッドの有無についてまとめたものですが、あくまでも一つの例として見て下さい。

X線撮影条件表

部位 管電圧
[kV]
管電流
[mA]
時間
[s]
mAs値
[mAs]
距離
[cm]
体厚
[cm]
Grid
胸 部 正面 140 160 0.016 2.56 200 20 +
側面 140 200 0.025 5.0 200 30 +
ポータブル 62 160 0.020 3.2 100 20
腹 部 正面 80 200 0.160 32 120 20 +
ポータブル 65 160 0.100 16 100 20
頭 部 正面 120 160 0.200 32 120 18 +
側面 120 100 0.200 20 120 14 +
頸 椎 正面 70  200 0.05 10 150 12 
側面 70 200 0.05  10 150 12
胸 椎 正面 74 160 0.220 35.2 120 20  +
側面 76 200 0.220 44 120 30 +
腰 椎 正面 80 200  0.220  44 120  20
側面 84 200 0. 320 64 120 30  +
肩関節 60   160  0.06 9.6 100  10 – 
上腕骨 60  100   0.05 5.0 120  7
前腕骨 58  100 0.045  4.5 120  5
肘関節  58 100 0.032  3.2  100  – 
 手関節 54 100  0.028  2.8 100 3 – 
手指 50 100 0.020 2.0 100 2
骨盤 70 200 0.120 24 120 20 +
股関節 70 200 0.060 12 120 16 +
大腿骨 70 200 0.060 12 120 16 +
下腿骨 60 100 0.080 8 120 8
膝関節 60 100 0.040 4 120 8
足関節 60 100 0.040 4 120 6
足指 58 100 0.036 3.6 120 4

管電圧[kV]

管電圧はX線管の陽極と陰極との電位差のピーク値のことで、X線の線質を決める因子です。人体に対しては30~140kVの範囲で設定されるのが一般的です。下の表は管電圧によって変わる因子を簡単にまとめたもの。

  高管電圧 低管電圧
被曝
コントラスト
散乱線
波長
線質
透過力
  • 高管電圧撮影を行う部位:胸部レントゲン
  • 低管電圧撮影を行う部位:乳房、甲状腺、アキレス腱などの軟部組織

管電流[mA]

X線管の陽極に衝突する電子によって発生する電流。レントゲン撮影においてはX線の量を決定する因子となります。

撮影時間[s]

管電流と同じくX線量を決めるもので、撮影時間が2倍長くなれば、X線量も2倍です。

mAs値[mAs]

管電流と撮影時間を単純に乗算した値。

撮影対象部位によって管電流と撮影時間を考慮して適切なmAs値を設定します。体動が多い患者さんであれば、もちろん撮影時間は短くするのがベターです。

撮影距離[cm]

X線管焦点からフィルムまでの距離でSID(Source to image receptor distance )と呼ばれ、画像のボケや拡大率に影響を与える非常に大切な因子。

撮影装置の配置や部屋の構造、管球角度、使い勝手などトータルで考えて決定していきましょう。

撮影条件と写真効果

上記の撮影パラメータとフィルムに与えられる写真効果(PE)は以下の式の通りです。

PE=Vn・i・t/r2

V:管電圧  n:管電圧指数(2~6)  i:管電流  t:撮影時間  r:撮影距離

管電圧指数は管電圧と蛍光量から求められるもので、低管電圧ほど値が大きくなります。

PEが撮影距離の2乗に反比例するのは、放射線が距離の逆2乗則で減衰するからです。

体厚[cm]

文字通り体の部位の厚さですが、はっきりと数値で表すことは滅多にありません。

同じ部位をとるにしても年齢・性別や体形(太っている人、痩せている人)によって厚さは全然違うので、その人に合わせた撮影条件を決定しなければなりません。

太っている人はレントゲン撮影で約2から5倍も普通体型より被曝する

2015.12.30

放射線技師にとって最も必要なスキルと言っても過言ではないのが、体厚を見抜いて適切な撮影条件を決定することです。当然ですが膝の撮影を全ての人で60kV・4mAs・120cmで撮る必要はありません、、、

グリッド

主に被写体から発生する散乱線を除去する目的で使用されています。

正中線上の厚みのある部位(頭部~骨盤)で使われることが多いですが、筋肉質な人の肩関節など状況に応じて使ったほうが良い場面はいくつもあるので、一概には言うことできません。施設によって独自のルールを設けているところも多いです。

平行・集束などの種類や、グリッド比、グリッド密度、集束距離などを考える必要もあって、拘り過ぎると頭が痛くなってくるので、まずは施設に用意されているグリッドで最高の画質を出せる撮影条件を考えて下さい。どうしても今あるグリッドだけでは物足りなくなったら、稟議を通して購入してもらいましょう。

レントゲン撮影条件まとめ

記事の最初にも書いた通り、あくまでも参考値として見て下さい。

アナログ、CR、FPDなど撮影システムによって、また各メーカーの機種によっても撮影条件は全然違うものになります。

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