太っている人はレントゲン撮影で約2から5倍も普通体型より被曝する

太っている人はレントゲン撮影で約2から5倍も普通体型より被曝する!

放射線技師ならではの被曝量の話!
毎年1回の健康診断で義務付けられている胸部レントゲン写真ですが
人それぞれ体形により被曝量が異なります。

痩せてる人と太ってる人では同じレントゲン撮影なのに、身体に浴びる放射線の量が違います!

こんなことを説明してくれる病院は無いと思いますが事実ですので。。。

レントゲン写真の原理

レントゲン写真というのは体内を通り抜けたX線を利用してます。
骨のある部分はX線が通り抜けることができないので白く写り、
逆に肺のようにスカスカの臓器は、ほとんどが通り抜けるので黒くなります。

レントゲン写真の原理

胸部レントゲン写真

同じ骨でも、背骨は真っ白、肋骨は薄い白なのは骨の厚さが違うからです。
肋骨は薄い骨なので、X線も通過しやすいです。  

もちろん骨だけに限ったことではなく脂肪でも同じこと!
痩せてる人と太ってる人に同じX線の量で写真を撮ると 、写真の全体的な色が全然違います。
痩せてると通過するX線が多いので全体的に黒くなります!  

太ってる人は多く被曝する

レントゲン写真は基本的に肺は黒で骨は白!で写さないといけません。
太ってる人を痩せてる人と同じX線量で撮ってしまうと、肺が白く写ってしまいます(T_T)

脂肪がX線を吸収してしまうので。。。
肺に到達する前に背中の脂肪が邪魔をします。
じゃあ太ってる人の肺を黒く写すにはどうしたらいいかと言いますと

X線の量を増やす

要は痩せてる人と同じ量だけX線を通過させればOKなので、 単純に量を増やします。。。
脂肪で吸収されるなら、それ以上の放射線を!!という発想です。

体形によって2から5倍違う

レントゲンは管電圧、管電流、撮影時間という数値を設定して撮りますが、
ここでは分かりやすく撮影時間だけで話をしてみます。

その名の通り写真を撮るのに必要な時間で、要は放射線を出している時間です。  
胸部レントゲンだったら0.01秒~0.05秒ですね。
早ッ!って思うかもしれないですけど
『息を吸って~止めてください』って言った瞬間には終わってますよね?  

0.01~0.05という数字。5倍の差があります。
痩せてる人は0.01秒間、放射線を出せば綺麗に写真が撮れますけど
太ってる人の場合は脂肪を通過させるために5倍の放射線を出す必要があるということです。

0.05秒で撮れば単純計算の通りで5倍になりますからね。

秒数にしたら、どちらも体感できないほど一瞬ですけど、
冷静に数字で判断すると5倍も多く被曝しているということになります!!  

安心して検査を

不安を抱かせるような書き方になってしまいましたが、
胸部レントゲンの被曝量であれば5倍であろうと10倍であろうと
体に影響はまず発生しませんので、安心してください。  

参考までに人体影響が出ると言われる最低線量は100mGyです。
胸部レントゲンの被曝量は0.3mGyで10倍になっても3mGyです。
体形によって被曝量が違うという当たり前のことが、
あまり知られていないので書いてみました!

これは胸部に限らず、お腹や肘、膝といった関節でも同じです。
お腹がぽっこりしてればスリムな人に比べて数倍被曝しますので。。。
そしてレントゲン写真で数倍被曝したところで影響は出ません!
太っていても安心して検査を受けて下さいね!

検査しないと見つかる病気も見つかりませんので。

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